未就学のお子様が歯科健診で反対咬合や交叉咬合とご指摘され、ご不安をお持ちの保護者様はぜひ一度当院へ。
「永久歯が萌出するまで様子をみましょうと言われた」と来院される患者様が増加傾向にあります。
確かに経過観察で問題ない方もいらっしゃいますが、早期の治療介入によって以降の治療の必要性を少なくすることが可能な場合もあり、お子様の年齢や状態に応じて介入の方法が変わります。
食生活習慣の偏りや癖などをお持ちであれば特に早期の受診をお勧めいたします。
非抜歯矯正(SH療法)は歯を削ったり抜いたりせずに傾いた歯を徐々に起こして歯並びをよくする治療です。
就寝中だけの装着でも矯正が可能で、まわりに矯正していることを気づかれず日中は今まで通りの生活ができるため心理的にも負担が少ない新しい歯列矯正です。
佐藤歯科医院では外科手術ではなくワイヤーを用いた骨格矯正器具による顎骨の矯正法(RAMPA・ランパ)も導入しています。
受け口やガミースマイル・重度の鼻閉のある方など骨格的な不安をお持ちの方もぜひご相談ください。
お子様の健やかな成長および口腔内の健全性にご協力できれば幸いです。
SH療法のしくみ
SH療法は特殊なスプリングを組み込んだ装置(リテーナー)を上下(もしくは上か下どちらか)の歯に患者様ご自身で装着します。
装着時間は1日約8~10時間で、日中は装着せずに学校に行き、楽器の演奏や会話、食事も普段通りにしていただき就寝時の夜間のみ装着するということが可能です。
小さなお子様から装着が可能。また就寝できるほどの装着感なので、慣れれば痛みや違和感をほとんど感じることなく徐々に歯並びをきれいにしていくことができます。
SH療法に使用する矯正装置(リテーナー)
SH療法で歯並びがきれいになる仕組みは、下記の図のように内側に倒れこんでしまっている歯をスプリングで外側に向かって押し、少しずつ歯の傾きを起こすことで歯が重ならずに並ぶスペースを歯列に確保するというもの。
大事な歯を削ったり抜いたりせずに歯並びを正常にすることができます。
歯を押すスプリングの作用で顎の骨は若干広がりますが、見た目にはほとんど変化がない程度のものとなりますので顔やあごが大きくなるといった心配はありません。(歯槽部と言われる場所のみにアプローチするためです)
歯が内側に傾いてしまう原因としては生まれつきの骨格や、軟らかい物ばかり食べたり、よく噛まずに食事をするなどの食生活習慣が挙げられます。また骨格のズレからくる舌癖や呼吸も主要因となります。
矯正装置を使って歯の傾きを治すことと並行して、患者様ご自身がしっかり歯を使ってよく噛んで食事をする習慣をつけていただくことも正常な歯並びを促すためには大切な治療の一環となります。
装置の付け方
装着したところ
装着は就寝時間のみでOK
リテーナーは夜間の就寝時に8~10時間程度装着できるのであれば、日中は付けずに過ごせるため、会話も食事も楽器の演奏なども普段通りにできます。また歯磨きもフロスもいつもどおりできるため、むし歯の心配や矯正装置に食べ物が挟まるストレスはありません。
自分で装置を着脱できる
リテーナーを外したいときは自分で簡単に取り外しができるため、装着することに対するストレスが軽いというのも大きな特徴です。
装着に慣れると小学校低学年くらいのお子様でも数十秒で付け外しができますので保護者の方が装着に手間を割くということもありません。
▼ 装着の仕方(説明動画)
幅広い年代の治療が可能
治療は乳歯が生えそろう5歳頃から始められ、歯の生え変わりの途中でも装着して永久歯が生えるためのスペースを確保することができます。成人の方も治療可能で、年齢とともに倒れてガタガタになってきた前歯も装着するだけで綺麗になります。治療効果は70歳台の方まで実証されています。
痛みがほとんどない
他の矯正方法と比較すると、装着時の痛みはかなり少ないと言われています。矯正開始時は慣れていないこともあり、歯を押されるような感覚はありますが、それも就寝できる程度のものです。
もちろん装置が当たるなど、痛みや違和感がある場合はその都度受診していただいて調整することができます。
無料相談
歯列の見た目、噛み合わせ、骨格などお口周りのお悩みをご相談ください。
相談料は無料です。
治療開始
SH療法についてのご説明をします。ご理解をいただけましたら治療を開始します。
型取り
レントゲン撮影、歯型取り、口腔内・顔などの写真を撮影します。
(約3週間後)装置完成
約3週間後に完成した装置を実際に装着し手順やお手入れ方法など詳細な説明をします。
装着開始
就寝時間の8~10時間程度を目安にご自身で取り外しをし毎日装着をします。
装着(約8ヵ月~2年程度 ※個人差あり)
1~2か月ごとに調整や指導を通し矯正が完了するまで、しっかりとサポートしていきます。
(状態により追加矯正)
歯列の乱れが大きい場合のみブラケットを使用した矯正を追加する場合があります。
※別途、ブラケット矯正料金がかかります
終了&保定
矯正終了後は後戻りを防ぐため、保定装置を装着します。
2~3年程度、食事や歯磨きの時以外は装着します。
※ 矯正完了までの所要期間は歯列不正の程度や装着時間、口まわりの筋力などが影響し左右されるため個人差があります
矯正にかかる年月はどのくらいですか?
A. 歯列不正の程度、装着時間、口の周りや舌の筋力などの様々な習慣により、矯正のスピードは変わります。お子様の場合は早い方で半年ほどで終了する方もいらっしゃいますが、平均で1~3年程度かかります。
すきっ歯でも治療できますか?
A. 乳歯列・永久歯混合歯列の場合でゆるい隙間がある場合は骨格異常がなければ矯正チェックとなります。骨格異常があれば治療方針をご提案させていただきます。
矯正後に顔の見た目に変化はありますか?
A. 顎の骨の大きさは遺伝でほとんど決まっているので矯正が原因で変化することはありません。
歯列をそこなう習癖(アイーンとあごを出したり爪や鉛筆などを噛んだり、肘をつくなどの癖)がある場合ではその可能性はあります。
矯正治療のデメリットを教えてください。
A. 矯正治療においてはどの矯正方法でも必ず起こるデメリットがあります。歯を動かすときの痛みや何らかの歯根吸収、歯肉退縮、知覚過敏、虫歯のリスクの増加、矯正装置による口内炎や多少の後戻りなどです。ご不明点があれば治療の説明時にお尋ねください。
矯正後、歯の後戻りはありませんか?
A. 矯正治療は患者様の元来の歯並びを強制的に変えていくため多少は元に戻ろうとします。そこで後戻りを防ぐための保定装置を装着したり、治療終了後も定期的なチェックが必要です。また親知らずはその主要因となります。
治療費の分割払いはできますか?
A. 歯列矯正などの保険外治療費(自費診療)の場合、お支払いには現金だけでなくクレジットカードが使用可能です。一般的なクレジットカードローンに比べて分割払いの利息が少ない「デンタルローン」もご利用いただけます。(デンタルローンについては当院メインサイト デンタルローンについて をご確認ください。)
治療価格は下記より治療価格のページをご参照ください。
何年も続けられるか心配です。
A. 治療中は患者様ご自身で取り外しが可能な装置を使用します。毎日決まった時間は装着しないと歯が動きませんが、時間を守って装着すればちゃんと治療ができることや歯並びがきれいになることのメリット(見た目のよさはもちろん、歯みがきがしやすくなりむし歯などの病気にかかるリスクを減らせるなど)をお子様自身が理解し納得して続けていただけることが重要です。
年齢や生活リズムが大きく影響することがありますので、矯正開始前にしっかりと継続できることを確認してください。