大切な歯を一本も無駄にしないために。
夜間のみ装着のsh療法は狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)を治します。狭窄歯列とはスペース不足で綺麗に並ばない歯列のアーチのことです。歯列のアーチが小さく、全ての歯が並ぶスペースが不足している方は皆さん、狭窄歯列です。
食生活等の環境要因が大きく影響します。
歯列弓を広げれば、歯が並ぶスペースを作ることができます。すべての歯をあるべき姿に近づけることで、体が持っている本来の健康的な機能を取り戻すことを目指します。
歯の生えるスペースを確保できない場合、歯を抜いてスペースを作る必要が今まで一般的に行われている治療法でした。しかし、SH療法では、内外側に倒れた歯を起こし前後に移動させることで、スペース確保が可能です。すべての歯を本来あるべき姿に近づけることで、体が持っている本来の健康的な機能を取り戻すことができます。
※親知らずのみ、症例により(過剰歯等)抜歯をすることがあります
※骨格バランスの不安定さからSH装置では厳しい方もおられます。その場合は骨格矯正(rampa・ランパ)適応となります
自分で簡単に着脱が出来るタイプの装置なので、日中は外して普段通りに生活が出来ます。会話も食事も歯磨きも普段と変わらずでき、運動、楽器の演奏、英会話などの活動の邪魔になりません。装着に対するストレスが低いことがメリットのひとつです。
独自開発の特殊スプリングは、内側から外側に向かって歯と骨を押し、その人本来の大きさまで顎を拡大します。装置が押し出す力は、就寝ができる程度なので、装着し始めは歯が押される感覚がありますが、痛みというほどのものではなく、日数の経過とともに慣れて違和感が減ることがほとんどです。
噛み合わせや歯についてお悩みのことをご相談ください。相談料は無料です。
SH療法について、治療費用や治療期間などのご説明をし、ご理解をいただき治療を開始します。
(骨格の状態等によってはSH療法以外の治療方法をご提案することもあります)
レントゲン撮影、歯型取り、口腔内・顔貌写真撮影
3週間後、完成した装置の装着方法の詳細説明、着脱の確認をします。
装置のゆるみや歯や粘膜などに痛みがないか等のチェックをします。
ご自宅に戻られたら、就寝時間の8時間を目安に、毎晩装着をしていただきます。
その後は1~2か月ごとにメンテナンスや指導を行います。
装着していないときの悪習癖の改善、咀しゃく訓練なども含め矯正完了までしっかりとサポートします。
骨格のズレや歯列の乱れが大きい場合は、ブラケットを使用した矯正の追加をご提案することがあります。
別途、矯正料金がかかります。(治療価格ページを参照ください)
矯正が終了後、後戻りを防ぐために保定装置を装着します。
※ 矯正完了までにかかる期間は歯列不正の程度、装着時間、口の周囲の筋力などに左右されるため個人差があります
治療は取り外しが可能な装置を使用します。毎日決まった時間は使用しないと歯が動きません。年齢や生活リズムが大きく影響することがありますので、矯正開始前にしっかりと継続できることを確認してください。万が一お休みがあっても、またいつでも再開できます。
矯正治療では、どの方法でもデメリットがあります。歯を動かし始めたときの痛み、歯肉退縮、知覚過敏、虫歯のリスク、ブラケット装置による口内炎などです。SH装置はブラケット治療より治療スピードはやや遅くなります。
また必ず保定期間が必要となります。
顎の骨の大きさは遺伝でほとんど決まっているので、矯正が原因で変化することはありません。顎の歯槽部という歯が植わっている部位の変化ですので骨格的には問題ありません。笑うと白い歯がこぼれるような精悍な(締まった)顔になり、将来シワやたるみが起きにくくなります。また骨格のアンバランスがある方は後戻りしやすい傾向にあります。
SH装置は歯列を広げることで、歯を並べていきます。そのため、すでに隙間が多い歯列を閉じることはできません。また、骨の形を変えることはありませんので、骨格的なうけ口や上顎前突などを改善することはできません。この場合はまず診断させていただき最適な治療をおすすめします。
問題ありません。長くつながった被せ物はご相談ください。
むりやり並べるのではなく、本来あるべき場所に移動させます。顎のサイズと歯のサイズのバランスによっては歯をスリムにすることで対応することもあります。
小顎症のように遺伝的疾患をお持ちの方以外は、SH装置では基本的に歯列弓を広げ、歯の前後的移動を行えば、ほとんどの場合、抜歯をせずに済みます。親知らず以外100%可能です。RAMPAで骨格誘導をすると、間違いなく抜歯は必要ありません。